空と君のあいだに …
ここにいるよ そこにいるよ
雨が降っても 雨が降るだけで
眠れなくなるほどに こわくなる
そんなことを きみは ぼくに語る
名前の知らない作家さんの詩集
ページをめくる指先が震えていた
気がつかない振りをしたぼくは
きみの影の背に隠れようとしていた
雪が降っても 雪が降るだけで
眠れなくなるほどに 不安になる
そんなことを きみは ぼくに語る
昔 読んだことがあるような小説
それはハッピーエンドだったろうか
思いだせないことを隠したぼくを
きみは だまって見つめていたね
雨が降るような空と きみの間に
ぼくは いるよ
雪が降るような空と ぼくの間に
きみは いるよ
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