いつか街で会ったなら …
先日 ちょっと時間があったので裁判所に行きましたら 妙に人がたくさんいました
大きな裁判があるのかなと思い掲示板をみたら どうやら水俣病の裁判のようでした。
水俣病…まだ終わっていなかったのですね。
その日は自分にとっては なんの日でもない普通な一日。
でも 人によっては 特別な日。
ぼくは裁判所には たまに 傍聴に行きます。
たまにといっても 人生で4回しかありませんが。
自分の知らない場所で 痛みと闘っている人たちがいます。
自分が知らないだけで 苦しみに耐えている人たちがいます
普通の生活の中で こころを痛めている人たちがいます
(そんな痛みのこと 安倍さんっていう人にはわかるかな)
形が 変わる景色のなかで
ぼくが行ったこともない街で
きみが涙を流していたなんで
目の前で時が通り過ぎていくのを
ぼくは 見つめているだけだった
白い地図に きみは赤い色で
ぼくは黄色で色を塗りはじめた
「もう道に迷わないね」 きみは笑う
「行ったり来たりの繰り返しだよ」と返す
ぼくの知らない小さな町で きみは生きていく
ぼくは そんな小さな町のことを知ったばかり
もしも 会えたなら この町を案内してくれないか
スポンサーサイト