ブランコの魔法 …
お昼に仕事を終え 昼間から久しぶりの自分の時間
新しくできた公園のベンチに座り 本を読む。至極の時間
陽射しを浴びて 時間でさへ ポカポカと温められる
特別な場所でもなく 特別な時間でもない
何も起きるはずもなく 何かを期待するわけでもない
ブランコやすべり台が 眩しい
ふたつのブランコが 遠い記憶を呼び起こす
風も 陽射しも 昔とおんなじ
目に見えるもの 見えないもの
手に触れられるもの 触れられないもの
なんでも 自由に遊びに変えることができていた
今にして思えば それは魔法のようだった
特別な場所でもなく 特別な時間でもない
特別な力も必要もないけれど
ブランコが揺れ始めれば 魔法のはじまりだ
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